ワル西ちゃん大監督になるの巻

話しは問題となったお寺の表での撮影に戻ります!
当日は旭川でのロケーション始まって以来、初めての大雪となった!
前述したお坊さんを、園長が送り出すシーンが終わった後!
今度は旭山動物園で初めて『行動展示』を提案した立役者、中村靖日君演ずる吉田役が、通夜の席で生意気を言って園長に殴られ帰らされるシーンだ!
降りしきる雪の中、お寺の前の道を足早に去る吉田の後ろ姿が、吹雪の中にかき消される!
雪を強調する逆光効果を出す為、車のヘッドライトを利用し吉田とすれ違わせることにした!
本番一回目は対向車のスピードを15キロで走って貰ったが、すれ違う吉田の姿が雪で見えなくなる迄にちょっと時間がかかり過ぎた!
本番2回目は車のスピードを20キロに上げて貰ったが、まだ今ひとつぴったりこない!
外気は相当下がっていて零下10度は超えてる筈だ!夜間撮影はライトの準備と照明に多大な手間と時間がかかり、スタッフの労力は消耗する!次の本番くらいでオーケーを出してあげないと、寒さも含めて疲労は限界に近いと気持ちも焦るが、
大事なシーンだし、
降りしきる雪の効果と加藤雄大カメラマンの構図のうまさも活きて、素晴らしくきれいな画になっている!
よし!今度でオーケーカットにするぞと気合いを入れて三回目の本番は車のスピードを25キロに上げて貰って挑んだ!
『カット!!オーケー』よし!今度はうまくいったと思った瞬間、横にいる男が『もう一度いってください』と言った!何事だ!
何部のどんなアクシデントが起こったのかと
振り向くと、
なんと!その言葉は、かのワル西ちゃんから発せられたのだ!
監督がオーケーと言ってるのに、素人がなんだと驚く僕をものともせず『30キロのタイミングも見てみたいですね』と呟いた!
いや!その通りだ!
微妙なタイミングの違いで、もっと美しい画が撮れるかも知れない!その貴重な可能性を『早く撮影を切り上げたい』焦りで失うところだった!
『ごめん!もう一度だけやらせてくれ!今度は車のスピードを30キロにしよう!』
僕は咄嗟にスタッフに叫んだ!
ラッシュを見た結果はワル西ちゃんの勝ちだった!
ワル西ちゃんの一言のお陰で素敵なシーンにする事が出来た!
今回はワル西ちゃん、名監督になるの巻でした!
さて、好評のワル西奮戦記はまだまだ続きますよ!

written by : 津川雅彦 : 2008年12月17日 18:03
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コメント(2)

なんとなく、ステキな光景が目に浮かびます★ 雪も光やライトの当たり具合で、見え方も全然違うんでしょうネ!?

本当に、マキノ雅彦監督はスタッフから出演の俳優さん達から愛されて、尽くされて。良いですね。その理由は、マキノ雅彦監督自身が、南の島の太陽のように。きっと、暖かい人柄だからですよね。

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